Ray

気を取り直して。
昨日やっと『Ray』を観てきました。ぎりぎりまで仕事して会社から徒歩5分の劇場、最終回へ飛び込み。（笑）
この映画への感想はサマザマなんじゃないかなーって思いました。
私はあまりレイチャールズを知りません。有名曲を知ってる程度です。そんな私が観て・・・と思いましたが。
最初は“なんだー薬に手を出して！”と思って観てましたが、それが彼の“闇”から逃れられる1つめの手段、そしてさまざまな女性遍歴が2つめの手段です。そして少なからずもこの“ハイ”な状況から生まれた名曲がたくさんあるということ。この2つがなかったら今程の地位はなかったのかもしれませんね。
観ていくうちに彼の“悲しみ”がとても伝わってきました。
彼の華やかな音楽シーンと彼の中の闇の世界・トラウマ・そして現実。これが波のように描かれていて、その起伏の激しさが涙を誘います。何度も何度も。　でも実際問題、彼の人生はこんなモノではなかったと思います。
なんだろ、『ソウルサヴァイヴァー』とは違い、いろんな人に観てもらえる映画に仕上がってると思いました。
だから。
レイチャールズを知ってる人にとっては、物足りなかったんじゃないかな？と思ったのです。
あとは“アカデミー賞”という看板で観に行った日本人には暗い映画としか捕らえられないんじゃないかなー？とも。特段派手なシーンとかってないしね。
　ジェイミーフォックスの演技はすばらしかった。途中からレイを演じてるジェイミーではなく、レイチャールズがいましたから。とてもすばらしい俳優ですね。彼の作品、もっと観てみようと思いました。